建設仮勘定
固定資産の完成までの支出を集め、完成時に本勘定へ振り替えます。
| 借方科目 | 金額 | 貸方科目 | 金額 |
|---|---|---|---|
| 建設仮勘定 | 500 | 当座預金 | 500 |
| 建物 | 1,000 | 建設仮勘定 | 1,000 |
| 減価償却費 | — | 減価償却累計額 | — |
対話で深める:建設仮勘定
現場設定(会社規模・締め日・回収サイト・税率・契約条項):
現場エピソード(単位:万円・個・% など):
建設仮勘定300。完成時に建物へ振替。借入利息の資本化ルールは指示に従う。
ユイ:数字があると、判断が速くなりますね。つまり「何に対して」「どの率で」「差額か総額か」を決めれば迷いにくい、ということですか?
先生:その通りです。定義と役割をまず言語化し、次に場面を特定、最後に金額の型(基礎×率か、差額か)に当てはめます。上のエピソードも、同じ手順で処理できます。
ユイ:試験で混乱したら、性格→場面→金額の順に自分へ問いかけます。
先生:仕訳を書いたあと、30秒で口頭説明できるかをチェックしましょう。説明できれば再現性があります。
判断基準とチェック
- 建設中は建設仮勘定
- 完成・稼働開始で固定資産へ振替
- 付随費用の資本化範囲を確認
- 30秒で説明:何が起きて、どの基礎×率(または差額)で、なぜその相手科目か
- チェック質問:締め日と回収/支払サイトは?請求日と入出金日のズレは?
- チェック質問:税率や非課税・免税の適用は?端数処理は指示どおり?
- チェック質問:契約条項(検収・返品・遅延利息・前受/割賦)はどう指示されている?
ポイント:取得原価に含めるか否か(付随費用・利息等)は 資本的支出 と 収益的支出 を参照し判断します。
関連:物語 物語05:固定資産(取得・減価償却・除却) / ガイド 固定資産と減価償却