減損損失
減損損失は、固定資産の収益性が低下し、帳簿価額が回収可能価額を下回るときに計上する損失です。回収可能価額は、使用価値と正味売却価額のうち高い方です。2級では、兆候の把握から回収可能価額の見積り、簡単な仕訳までの基本を押さえます。
基本情報
| 分類 | 費用(減損損失) |
|---|---|
| 増えるとき | 帳簿価額が回収可能価額を上回ると判断されたとき(借方) |
| 減るとき | (減損損失自体は評価減のための損失計上で、貸方に生じることは通常ありません) |
| 代表的な相手科目 | 建物・備品など(帳簿価額を直接減らす) |
| 試験での問われ方 | 回収可能価額(使用価値と正味売却価額の高い方)を求めさせ、帳簿価額との差額を減損損失として計上させる出題 |
仕訳例
| 日付 | 借方科目 | 借方金額 | 貸方科目 | 貸方金額 |
|---|---|---|---|---|
| 期末(減損認識) | 減損損失 | 250,000 | 建物 | 250,000 |
| 翌期以降・決算 | 減価償却費 | 190,000 | 減価償却累計額 | 190,000 |
確認:帳簿価額1,200,000円に対し、使用価値900,000円・正味売却価額950,000円の高い方=回収可能価額950,000円との差額250,000円を減損損失として計上します。減損後は、この950,000円を基礎に(残存耐用年数5年の定額法なら年190,000円)、その後の減価償却を計算します。
混同しやすい語との違い
試験でのよく問われ方
- 使用価値と正味売却価額を比べて回収可能価額を求め、帳簿価額との差額を減損損失として計上させる出題。
- 減損後の帳簿価額を基礎に、その後の減価償却費を計算させる出題(減損前の帳簿価額を使う誤りに注意)。
ミニ演習(3問・即時採点)
Q1. 回収可能価額の求め方はどれですか?(答えを見る)
回収可能価額は、使用価値と正味売却価額のうち高い方です。
Q2. 帳簿価額が回収可能価額を上回るとき計上する損失はどれですか?(答えを見る)
帳簿価額が回収可能価額を上回るとき、その差額を減損損失として計上します。
Q3. 減損損失を計上した後、その後の減価償却の基礎とする金額はどれですか?(答えを見る)
減損後は、切り下げた帳簿価額(回収可能価額)を基礎にその後の減価償却を計算します。
関連
- 関連する用語:減価償却/固定資産売却益/損/繰延資産
- ガイドで学ぶ・解いて定着:学習ガイド(該当章)/ミニ問題(セットM:減損損失)/ドリル(引当金・固定資産)