減損損失

定義:資産の回収可能価額が簿価を下回るときの差額損失。使い所:兆候判定→回収可能価額を見積り、簿価を減額します。

仕訳例(減損損失)
日付借方科目借方金額貸方科目貸方金額
期末減損損失300建物300
翌期売却当座預金, 固定資産売却損500, 50建物550

対話で深める:減損損失

現場設定(会社規模・締め日・回収サイト・税率・契約条項):

現場エピソード(単位:万円・個・% など):

帳簿価額1,200、使用価値900、正味売却価額950→回収可能価額950。減損損失250を計上し、帳簿価額を950へ切下げ。

ユイ:数字があると、判断が速くなりますね。つまり「何に対して」「どの率で」「差額か総額か」を決めれば迷いにくい、ということですか?

先生:その通りです。定義と役割をまず言語化し、次に場面を特定、最後に金額の型(基礎×率か、差額か)に当てはめます。上のエピソードも、同じ手順で処理できます。

ユイ:試験で混乱したら、性格→場面→金額の順に自分へ問いかけます。

先生:仕訳を書いたあと、30秒で口頭説明できるかをチェックしましょう。説明できれば再現性があります。

判断基準とチェック
  • 回収可能価額=使用価値と正味売却価額の高い方
  • 帳簿価額>回収可能価額なら減損
  • のれん等の戻入禁止に注意
  • 30秒で説明:何が起きて、どの基礎×率(または差額)で、なぜその相手科目か
  • チェック質問:締め日と回収/支払サイトは?請求日と入出金日のズレは?
  • チェック質問:税率や非課税・免税の適用は?端数処理は指示どおり?
  • チェック質問:契約条項(検収・返品・遅延利息・前受/割賦)はどう指示されている?

ショート対話:
後輩:減損は減価償却と何が違いますか?
先輩:減価償却期間配分、減損は価値の下落に着目します。性質が異なります。

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