リース資産
リース資産は、ファイナンス・リース取引で、借手が利用開始日にリース債務と同額で計上する資産です。利子込み法ではリース料総額、利子抜き法では見積現金購入価額で計上します。計上した金額を基礎に、残存価額0の定額法で減価償却します。
基本情報
| 分類 | 資産(ファイナンス・リース取引で借手が計上) |
|---|---|
| 増えるとき | 利用開始日に、リース債務と同額で計上したとき(借方) |
| 減るとき | 決算整理で減価償却したとき(貸方は減価償却累計額) |
| 代表的な相手科目 | リース債務(計上時の相手科目)/減価償却累計額(償却時) |
| 試験での問われ方 | 利子込み法・利子抜き法のどちらで計上するかを問題文の指示から読み取り、計上額と減価償却費を計算させる出題 |
仕訳例
| 日付 | 借方科目 | 借方金額 | 貸方科目 | 貸方金額 |
|---|---|---|---|---|
| 利用開始 | リース資産 | 540,000 | リース債務 | 540,000 |
| 決算(償却) | 減価償却費 | 108,000 | 減価償却累計額 | 108,000 |
確認:利子抜き法では、リース料総額600,000円ではなく、利息相当額を除いた見積現金購入価額540,000円で計上します。減価償却も、この540,000円を基礎に定額法(5年)で計算します(540,000円÷5年=108,000円)。利子込み法ならリース料総額600,000円が計上額・償却の基礎になります。
混同しやすい語との違い
- リース債務との違い:リース資産は借手が使用する権利(資産)、リース債務はその対価の支払義務(負債)で、利用開始日に同額で計上します。
- 減価償却との違い:リース資産の決算整理は、計上額を基礎にした定額法による減価償却で、通常の固定資産と同じ考え方です。
- 償却原価法(実効利子法)との違い:2級のリースは利息相当額を定額法で配分しますが、期首残高に実効利率を掛ける利息法は1級の範囲です。
試験でのよく問われ方
- 利子込み法・利子抜き法のどちらで計上するかを問題文の指示から読み取らせる出題。
- 利子抜き法で計上したリース資産を、見積現金購入価額を基礎に定額法で減価償却させる出題。
ミニ演習(3問・即時採点)
Q1. 利子抜き法でリース資産に計上する金額はどれですか?(答えを見る)
利子抜き法は利息相当額を除いた見積現金購入価額で計上します。リース料総額で計上するのは利子込み法です。
Q2. リース資産を利用開始日に計上するときの相手科目はどれですか?(答えを見る)
リース資産は、利用開始日にリース債務と同額で計上します。
Q3. 2級で、リース資産の利息相当額を配分する方法はどれですか?(答えを見る)
2級では、利息相当額をリース期間で均等に配分する定額法を用います。期首残高に実効利率を掛ける利息法は1級です。
関連
- 関連する用語:リース債務/減価償却/償却原価法(実効利子法)
- ガイドで学ぶ・解いて定着:学習ガイド(該当章)/ミニ問題(セットH:リース会計)/ドリル(リース会計)