仕入返品・仕入割戻

定義:仕入の減額項目(返品・割戻)。使い所:仕入から控除する対照勘定で処理し、実質的な仕入高を表示します。

仕訳例(仕入返品・仕入割戻)
日付借方科目借方金額貸方科目貸方金額
返品買掛金40仕入返品40
割戻買掛金20仕入割戻20

対話で深める:仕入返品・仕入割戻

現場設定(会社規模・締め日・回収サイト・税率・契約条項):

現場エピソード(単位:万円・個・% など):

仕入100のうち5を返品。仕訳:買掛金5/仕入5(税抜経理)。

ユイ:数字があると、判断が速くなりますね。つまり「何に対して」「どの率で」「差額か総額か」を決めれば迷いにくい、ということですか?

先生:その通りです。定義と役割をまず言語化し、次に場面を特定、最後に金額の型(基礎×率か、差額か)に当てはめます。上のエピソードも、同じ手順で処理できます。

ユイ:試験で混乱したら、性格→場面→金額の順に自分へ問いかけます。

先生:仕訳を書いたあと、30秒で口頭説明できるかをチェックしましょう。説明できれば再現性があります。

判断基準とチェック
  • 返品は仕入の減額
  • 相手先との債権債務の整合を取る
  • 税の処理を忘れない
  • 30秒で説明:何が起きて、どの基礎×率(または差額)で、なぜその相手科目か
  • チェック質問:締め日と回収/支払サイトは?請求日と入出金日のズレは?
  • チェック質問:税率や非課税・免税の適用は?端数処理は指示どおり?
  • チェック質問:契約条項(検収・返品・遅延利息・前受/割賦)はどう指示されている?

ショート対話:
後輩:売上原価にはどう反映されますか?
先輩:仕入控除が増えるほど実質仕入高が下がり、結果として売上原価も小さくなります。

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