セットA:損益分岐点・目標利益
- (1) 単位あたり販売価格 2,000 円、変動費 1,200 円、固定費 600,000 円。損益分岐点売上高はいくらですか。
- (2) 目標利益 160,000 円を達成する販売数量はいくつですか。
- (3) 安全余裕率を求めなさい(予算売上高 2,400,000 円)。
工業簿記2級のまとまった演習ページです。ここでは演習カテゴリ内の移動だけを案内します。
主力4テーマの外側にある補助演習として、関係式と差額原価のつながりを短く確認します。
位置づけ: このページは工業簿記2級の主力導線ではなく、意思決定やCVPを補足的に確認したいときの補助ドリルです。
CVP は主力4テーマの代わりではなく、差額比較の考え方を補助的に整理する用途で使うと位置づけがぶれません。
解説は、答え → 式 → つまずきやすい点 の順で確認できます。
答え: 損益分岐点売上高は `1,500,000円`、目標利益 160,000円の販売数量は `950個`、安全余裕率は `37.5%` です。
式: 限界利益は `2,000円 - 1,200円 = 800円`、限界利益率は `800円 ÷ 2,000円 = 40%`、`600,000円 ÷ 40% = 1,500,000円`、`(600,000円 + 160,000円) ÷ 800円 = 950個`、`(2,400,000円 - 1,500,000円) ÷ 2,400,000円 = 37.5%` です。
つまずきやすい点: 売上高で問われているのか、販売数量で問われているのかを先に切り分けると式を選びやすくなります。
答え: 余剰能力があるなら特別注文は受けるべきで、差額利益は `120,000円` です。ボトルネック下では通常品を優先します。
式: 特別注文の差額利益は `(1,600円 - 1,200円) × 300個 = 120,000円` です。通常品の限界利益/分は `800円 ÷ 3分 ≒ 266.7円`、特別注文は `400円 ÷ 6分 ≒ 66.7円` です。
つまずきやすい点: 余剰能力があるか、制約があるかで判断基準が変わります。制約があるときは 1分あたりで比べます。
答え: 製品Aを廃止すると全体利益は `140,000円` 減るため、廃止しない方がよいです。
式: 限界利益は `900,000円 - 540,000円 = 360,000円`、セグメント利益は `360,000円 - 220,000円 = 140,000円` です。配賦共通固定費 160,000円は差額にしません。
つまずきやすい点: 配賦共通固定費まで含めると、廃止判断を誤りやすくなります。差額で消える費用だけを拾います。
CVP と意思決定を確認した後は、工業簿記の原価差異や総合原価計算へ戻って、数値条件の読み方を別論点でも確かめると定着しやすくなります。
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