前払費用
翌期以降の費用を先に払った資産(保険料など)。
仕訳例
- 支払時: 借方 前払費用 / 貸方 普通預金
- 期間到来: 借方 〇〇費 / 貸方 前払費用
| 日付 | 借方科目 | 借方金額 | 貸方科目 | 貸方金額 |
|---|---|---|---|---|
| 5/1 | 前払費用 | 24,000 | 普通預金 | 24,000 |
| 5/31 | 保険料 | 2,000 | 前払費用 | 2,000 |
仕訳例の読み方(会話)
学習者:前払費用の表はどう解釈しますか?
先生:支払時はいったん「前払費用」(資産)として借方に計上し、期間が到来した分だけ費用(例:保険料)へ振り替える流れです。
学習者:増減の向きは?
先生:資産(前払費用)は借方で増、費用も借方で増。振替仕訳では貸方に前払費用が来て資産を減らし、借方に当期の費用を計上します。
学習の使い所
「前払費用」は翌期以降の費用を先に払った資産(保険料など)。このページでは定義と取引例を合わせて確認し、理解を段階的に整理していきましょう。
試験対策では「前払費用」が仕訳に現れたときの借方・貸方の動きや関連勘定を瞬時に判断できるよう、練習問題で反復しておきます。
実務では「前払費用」の増減を日次で記録し、根拠資料と元帳の照合を怠らないことが内部統制の第一歩です。
ミニ問題(前払費用)
選択肢から答えを選びましょう。正答と解説は「▼」を押すまで表示しません。
Q1. 前払費用の性質は?
- A. 資産
- B. 負債
- C. 費用
▼ 正答と解説を表示
正解:A(資産)
将来のサービスの受け取りに対応する前払は資産です。
Q2. 期末に前払保険料の当期分振替は?
- A. 保険料に振替
- B. 雑収入に振替
- C. 現金に振替
▼ 正答と解説を表示
正解:A(保険料に振替)
当期費用化のため、当期分は費用(保険料)へ振り替えます。