引当金繰入
引当金繰入は、決算整理で各種引当金を当期末の見積額まで積み増すときに計上する費用です。貸倒引当金・賞与引当金・製品保証引当金など、対象となる引当金ごとに「繰入」の科目を使い分けます。見積額(設定額)から現在の残高を差し引いた不足分だけを繰り入れるのが原則です。
基本情報
| 分類 | 費用(損益計算書の販売費及び一般管理費) |
|---|---|
| 増えるとき | 決算整理で、対象の引当金を当期末の見積額まで積み増すとき(借方) |
| 減るとき | 繰入は決算時のみ計上する科目のため、期中に取り消されることはありません(見積額が前期より小さい場合は引当金戻入で処理) |
| 代表的な相手科目 | 貸倒引当金、賞与引当金、製品保証引当金、修繕引当金など、対象となる各引当金 |
| 試験での問われ方 | 設定額(期末の見積額)と現在の残高から、不足分の繰入額を計算させる出題 |
仕訳例
| 日付 | 借方科目 | 借方金額 | 貸方科目 | 貸方金額 |
|---|---|---|---|---|
| 決算整理 | 貸倒引当金繰入 | 10,000 | 貸倒引当金 | 10,000 |
| 決算整理 | 賞与引当金繰入 | 400,000 | 賞与引当金 | 400,000 |
1行目は、貸倒引当金の設定額と決算整理前の残高との差額10,000円を繰り入れる例です。2行目は、翌期支給予定の賞与見込額600,000円のうち、当期に対応する4か月分400,000円を賞与引当金繰入として計上する例です。どちらも「見積額(設定額)−現在の残高=繰入額」という差額の考え方は共通ですが、対象となる引当金ごとに繰入・引当金の科目名を使い分ける点に注意します。
混同しやすい語との違い
試験でのよく問われ方
- 各引当金の「設定額(当期末の見積額)−現在の残高=繰入額」という差額の考え方を、貸倒・賞与・製品保証など対象を変えて出題されます。
- 繰入(費用・借方)と、対応する引当金(貸方)の科目名をセットで書かせる出題が中心です。設定額をそのまま繰り入れる誤りに注意します。
- 見積額が前期より減っているケースでは、繰入ではなく引当金戻入になる点も、あわせて問われます。
ミニ演習(2問・即時採点)
Q1. 決算整理前の貸倒引当金残高が6,000円、期末の設定額が16,000円であるとき、貸倒引当金繰入はいくらですか?(答えを見る)
設定額16,000円から、決算整理前の残高6,000円を差し引いた10,000円が繰入額です。設定額をそのまま繰り入れないようにします。
Q2. 引当金繰入について正しいものはどれですか?(答えを見る)
引当金繰入は費用の科目で、設定額(当期末の見積額)から現在の残高を差し引いた不足分を計上します。貸倒・賞与・製品保証など、対象ごとに科目名を使い分けます。
関連
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