引当金戻入

定義:過大な引当金を減額する収益。使い所:見積額の見直しや不要部分の解消時に計上します。

仕訳例(引当金戻入)
日付借方科目借方金額貸方科目貸方金額
期末貸倒引当金5貸倒引当金戻入5
期末返品調整引当金3返品調整引当金戻入3

対話で深める:引当金戻入

現場設定(会社規模・締め日・回収サイト・税率・契約条項):

現場エピソード(単位:万円・個・% など):

期末の必要額は18、期首残が25あれば、過大計上分の7は「貸倒引当金戻入」で取り崩して利益に戻します。

ユイ:数字があると、判断が速くなりますね。つまり「何に対して」「どの率で」「差額か総額か」を決めれば迷いにくい、ということですか?

先生:その通りです。定義と役割をまず言語化し、次に場面を特定、最後に金額の型(基礎×率か、差額か)に当てはめます。上のエピソードも、同じ手順で処理できます。

ユイ:試験で混乱したら、性格→場面→金額の順に自分へ問いかけます。

先生:仕訳を書いたあと、30秒で口頭説明できるかをチェックしましょう。説明できれば再現性があります。

判断基準とチェック
  • 必要額<期首残なら戻入(収益)
  • 戻入額=期首残−必要額
  • 戻入は当期の見積差異の修正であり、現金収入ではない
  • 30秒で説明:何が起きて、どの基礎×率(または差額)で、なぜその相手科目か
  • チェック質問:締め日と回収/支払サイトは?請求日と入出金日のズレは?
  • チェック質問:税率や非課税・免税の適用は?端数処理は指示どおり?
  • チェック質問:契約条項(検収・返品・遅延利息・前受/割賦)はどう指示されている?

ショート対話:
後輩:戻入はいつ使いますか?
先輩:期末見積が期首より小さいときなど、過剰な残高を取り崩して収益にします。

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