返品調整引当金

定義:将来の売上返品見込額に対応する負債。使い所:収益認識可変対価として、見積返品を織り込んで計上します。

仕訳例(返品調整引当金)
日付借方科目借方金額貸方科目貸方金額
期末返品調整引当金繰入12返品調整引当金12
返品時返品調整引当金10売上10

対話で深める:返品調整引当金

現場設定(会社規模・締め日・回収サイト・税率・契約条項):

現場エピソード(単位:万円・個・% など):

当期売上800、返品見込率1%→見込返品高8。売上割戻引当金や返品調整引当金の計上を検討。

ユイ:数字があると、判断が速くなりますね。つまり「何に対して」「どの率で」「差額か総額か」を決めれば迷いにくい、ということですか?

先生:その通りです。定義と役割をまず言語化し、次に場面を特定、最後に金額の型(基礎×率か、差額か)に当てはめます。上のエピソードも、同じ手順で処理できます。

ユイ:試験で混乱したら、性格→場面→金額の順に自分へ問いかけます。

先生:仕訳を書いたあと、30秒で口頭説明できるかをチェックしましょう。説明できれば再現性があります。

判断基準とチェック
  • 見込返品は保守主義で見積
  • 差額法で繰入/戻入
  • 実際返品時の消費税調整も忘れずに
  • 30秒で説明:何が起きて、どの基礎×率(または差額)で、なぜその相手科目か
  • チェック質問:締め日と回収/支払サイトは?請求日と入出金日のズレは?
  • チェック質問:税率や非課税・免税の適用は?端数処理は指示どおり?
  • チェック質問:契約条項(検収・返品・遅延利息・前受/割賦)はどう指示されている?

ショート対話:
後輩:在庫側の調整は?
先輩:戻る商品分は「商品/売上原価」で原価側も調整し、利益の過大・過小を防ぎます。

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