電子記録債務

定義:紙の手形を用いずデータでやりとりする支払手形の電子版。使い所:支払手形の代替として専用勘定で管理します。

仕訳例(電子記録債務)
日付借方科目借方金額貸方科目貸方金額
6/10買掛金100電子記録債務100
満期電子記録債務100当座預金100

対話で深める:電子記録債務

現場設定(会社規模・締め日・回収サイト・税率・契約条項):

現場エピソード(単位:万円・個・% など):

電子記録債務100を発生させ、期日に当座で決済。振出・裏書の概念はなく、期日管理の厳格さは同様。

ユイ:数字があると、判断が速くなりますね。つまり「何に対して」「どの率で」「差額か総額か」を決めれば迷いにくい、ということですか?

先生:その通りです。定義と役割をまず言語化し、次に場面を特定、最後に金額の型(基礎×率か、差額か)に当てはめます。上のエピソードも、同じ手順で処理できます。

ユイ:試験で混乱したら、性格→場面→金額の順に自分へ問いかけます。

先生:仕訳を書いたあと、30秒で口頭説明できるかをチェックしましょう。説明できれば再現性があります。

判断基準とチェック
  • 期末残は電子記録債務
  • 期日と残高の管理
  • 紙手形との違い(印紙税 等)
  • 30秒で説明:何が起きて、どの基礎×率(または差額)で、なぜその相手科目か
  • チェック質問:締め日と回収/支払サイトは?請求日と入出金日のズレは?
  • チェック質問:税率や非課税・免税の適用は?端数処理は指示どおり?
  • チェック質問:契約条項(検収・返品・遅延利息・前受/割賦)はどう指示されている?

ポイント:紙の手形と同様に期日管理を行い、不渡の概念はない(決済システム上の資金決済)。関連:受取・支払手形