修繕引当金
修繕引当金は、将来の固定資産の修繕に備えて、修繕が見込まれ金額を合理的に見積れるときに、当期の費用として計上する負債です。実際の修繕支出が発生したときは、まず引当金を取り崩して充てます。修繕費(支出時の費用)とは計上のタイミングが異なる点が特徴です。
基本情報
| 分類 | 負債(貸借対照表の流動負債) |
|---|---|
| 増えるとき | 決算整理で、将来の修繕に備えて見積計上するとき(貸方) |
| 減るとき | 実際に修繕を行い、引当金を取り崩すとき(借方) |
| 代表的な相手科目 | 修繕引当金繰入(費用)、現金(修繕費支払時) |
| 試験での問われ方 | 修繕引当金(決算時の見積り)と修繕費(支出時の費用)を区別させる出題、取崩しの仕訳の向きを問う出題 |
仕訳例
| 日付 | 借方科目 | 借方金額 | 貸方科目 | 貸方金額 |
|---|---|---|---|---|
| 決算整理 | 修繕引当金繰入 | 80,000 | 修繕引当金 | 80,000 |
| 修繕実施時 | 修繕引当金 | 50,000 | 現金 | 50,000 |
将来の修繕に備えて80,000円を見積り計上し、実際に修繕を行った際は現金50,000円を支払い、引当金の範囲内で取り崩します(引当金の残り30,000円は翌期以降の修繕に備えて残ります)。実際の修繕費が引当金の残高を超えるときは、超える分を修繕費として追加計上します。
混同しやすい語との違い
試験でのよく問われ方
- 実際の修繕費が見積額と異なるときの処理(引当金を取り崩し、差額は追加費用または戻入)が問われます。
- 将来支出の可能性だけでは計上できず、発生の見込みと金額の合理的な見積りの両方が必要な点が問われます。
- 修繕費(支出時の費用)と修繕引当金(決算時の見積り計上)を同じタイミングで二重に計上しない点も出題されます。
ミニ演習(2問・即時採点)
Q1. 修繕引当金80,000円を設定した翌期に、実際の修繕費として現金50,000円を支払ったときの仕訳はどれですか?(答えを見る)
実際に修繕を行ったときは、設定済みの修繕引当金を取り崩します。支払った現金の分だけ引当金を減らします。
Q2. 修繕引当金を計上するための条件として正しいものはどれですか?(答えを見る)
修繕引当金は、将来の修繕が見込まれることと、金額を合理的に見積れることの両方を満たすときに計上します。可能性があるだけでは不十分です。
関連
- 関連する用語:引当金の横断比較/固定資産(総論)/資本的支出・収益的支出
- ガイドで学ぶ・解いて定着:ミニ問題D(引当金:設定と戻入)/ドリル(引当金・固定資産)/学習ガイド(固定資産)/学習ガイド(引当金)