非課税取引

定義:消費税の課税対象外となる取引(例:利息、家賃の一部 等)。使い所:課税対象に含めず、税計算に算入しません。

仕訳例(非課税の例)
日付借方科目借方金額貸方科目貸方金額
5/20現金10受取利息10

対話で深める:非課税取引

現場設定(会社規模・締め日・回収サイト・税率・契約条項):

  • 会社規模:年商9億/従業員30名(サービス)
  • 締め日:月末
  • 回収/支払サイト:月末締め翌月末
  • 税率:消費税10%(標準)
  • 契約条項:非課税・不課税・免税の社内区分を明確化

現場エピソード(単位:万円・個・% など):

非課税売上(例:土地の譲渡)100は消費税の対象外。対して課税売上1,000と課税仕入500は通常どおり税計上。

応用エピソード:

医療費や家賃など非課税取引が混在する場合、共通仕入の按分計算が必要となる指示が出ることがあります(2級では概念理解中心)。

応用・境界ケース
  • 非課税(例:居住用賃貸)と課税の区分記載の徹底
  • 共通仕入按分の考え方(概念レベル)
  • 免税事業者との取引の扱い(インボイス非対応時の留意点)

ユイ:数字があると、判断が速くなりますね。つまり「何に対して」「どの率で」「差額か総額か」を決めれば迷いにくい、ということですか?

先生:その通りです。定義と役割をまず言語化し、次に場面を特定、最後に金額の型(基礎×率か、差額か)に当てはめます。上のエピソードも、同じ手順で処理できます。

ユイ:試験で混乱したら、性格→場面→金額の順に自分へ問いかけます。

先生:仕訳を書いたあと、30秒で口頭説明できるかをチェックしましょう。説明できれば再現性があります。

判断基準とチェック
  • 非課税・不課税・免税の区分を整理
  • 非課税売上は仕入税額控除に影響
  • 区分経理の必要性を確認
  • 30秒で説明:何が起きて、どの基礎×率(または差額)で、なぜその相手科目か
  • チェック質問:締め日と回収/支払サイトは?請求日と入出金日のズレは?
  • チェック質問:税率や非課税・免税の適用は?端数処理は指示どおり?
  • チェック質問:契約条項(検収・返品・遅延利息・前受/割賦)はどう指示されている?

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