物語13:在庫計算法(移動平均・先入先出)

式で覚えるより、在庫カードのイメージで掴んでいきましょう。

先輩:入荷があったら単価はどうする?

学習者:在庫金額合計と数量の合計から新しい平均単価を計算します。

先輩:払出は?

学習者:常に最新の平均単価で売上原価を計算します。

先輩:先入先出なら、期末に残りやすいのはどの単価?

学習者:新しい入荷単価です。古いものから払出していくので。

先輩:インフレ局面では売上原価はどう出やすい?

学習者:低めになりやすく、在庫は高めに計上されやすいです。

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先輩:移動平均はいつ単価を更新する?

学習者:入荷のたびに、在庫金額と数量から新しい平均単価を計算して更新します。

先輩:払出は常に最新単価、という原則を忘れずに。

先輩:期末の実地棚卸で数量差異が出たら?

学習者:在庫減少分は棚卸減耗損、評価面の下落は商品評価損の検討ですね。

先輩:そう。評価は期末の適正な単価を使い、計算法と混同しないことがポイント。