後輩:本支店会計って、まず何から見ればよいですか?
先輩:最初に「本店勘定」「支店勘定」の役割を掴みます。本店の帳簿には支店勘定、支店の帳簿には本店勘定が置かれ、お互いの往来を記録する鏡のような存在です。
後輩:つまり、支店に送った商品や資金は、本店側では「支店勘定」、支店側では「本店勘定」に記録されるんですね。
先輩:そのとおり。期中はそれぞれの勘定で動きを溜め、決算で突き合わせ(照合)ます。
「本店勘定」「支店勘定」の意味と、商品・資金のやり取りの記録方法を押さえていきましょう。
後輩:本支店会計って、まず何から見ればよいですか?
先輩:最初に「本店勘定」「支店勘定」の役割を掴みます。本店の帳簿には支店勘定、支店の帳簿には本店勘定が置かれ、お互いの往来を記録する鏡のような存在です。
後輩:つまり、支店に送った商品や資金は、本店側では「支店勘定」、支店側では「本店勘定」に記録されるんですね。
先輩:そのとおり。期中はそれぞれの勘定で動きを溜め、決算で突き合わせ(照合)ます。
後輩:本店から支店へ商品を発送したら?
先輩:本店では「支店勘定/商品(または繰越商品)」、支店では「商品/本店勘定」が基本です。発送基準か到着基準か、評価差益を付すのかなど、社内ルールも確認します。
後輩:到着前に決算日が来たら「在途商品」も検討ですね。
先輩:そうです。在途商品を用いて、期末の実在庫に含めるべきか判断します。
後輩:期末に本店勘定と支店勘定の残高が一致しない時は?
先輩:未達入金・未達送金・在途商品のような期末時点のズレが原因のことが多いです。決算整理仕訳で整えてから照合します。
後輩:未達は銀行勘定調整表の感覚にも似ていますね。
先輩:良い連想です。銀行勘定調整表の発想で、原因ごとに整えましょう。
関連:ガイド 本支店会計/用語集 本支店会計・本店勘定・支店勘定
後輩:現金を本店→支店へ送ったときの仕訳は?
先輩:本店では支店勘定/当座預金、支店では当座預金/本店勘定が基本です。銀行経由でも現金送付でも、往来は相互勘定に集約します。
後輩:支店から本店へ戻すときは左右が逆ですね。
後輩:本店が支店へ商品を社内価格で出庫するときは?
先輩:評価差益を付す運用なら、本店では支店勘定/繰越商品(原価)と、評価差益/支店勘定のように分けるパターンもあります。ただし、試験では「社内価格の前提」を問題文で必ず確認しましょう。
後輩:内部利益の扱いは?
先輩:範囲次第です。必要なら期末に内部利益の消去が絡みます(詳細はガイド参照)。
後輩:発送基準・到着基準はどう違いますか?
先輩:どの時点で支店へ計上するかの基準です。発送基準は本店の発送で支店計上、到着基準は支店到着で支店計上。決算日に未着なら、在途商品で整えることがあります。
後輩:在庫はどちらの帳簿に載せればいいか迷います。
先輩:危険負担の移転や引渡条件(FOBなど)がヒントです。保有実質がある側に資産を認識。未着なら在途商品、本店預りなら本店側の在庫、といった判断をします。
後輩:例で確認したいです。
先輩:原価100の商品を本店→支店へ発送。発送基準・社内原価なら、本店は支店勘定/繰越商品 100。支店は繰越商品/本店勘定 100。決算日前日発送で未着なら、本店は在途商品/支店勘定 100で整えます。