定義と関係
原価は通常「材料費・労務費・経費」に区分します。さらに製品個別へ追跡できるか否かで「直接費/間接費」に分けます(直接費と間接費参照)。
- 材料費:主材料・補助材料・貯蔵品の消費など
- 労務費:直接賃金・間接労務費(監督者賃金など)
- 経費:外注加工費・減価償却費・光熱費など
まずは「材料費・労務費・経費」の定義と判定基準を押さえ、後続の配賦や差異分析に備えていきましょう。
原価は通常「材料費・労務費・経費」に区分します。さらに製品個別へ追跡できるか否かで「直接費/間接費」に分けます(直接費と間接費参照)。
| 日付 | 借方科目 | 借方金額 | 貸方科目 | 貸方金額 |
|---|---|---|---|---|
| 3/10 | 仕掛品 | 5,000 | 材料 | 5,000 |
| 3/15 | 仕掛品 | 8,400 | 賃金 | 8,400 |
| 3/31 | 製造間接費 | 2,600 | 減価償却累計額 ほか | 2,600 |
| 3/31 | 仕掛品 | 12,000 | 材料 | 12,000 |
各社の勘定科目名は異なる場合があります。試験では与件・注記に合わせましょう。
現場エピソード:同じ1,000枚生産でも、材料12円/枚、賃金7,200円、製造間接費は機械時間40h×200円=8,000円でした。
ハル:「これを材料費・労務費・経費の3要素で集計し、仕掛品に載せていけば勘定が綺麗に流れますね」
椿先生:「その通り。3要素は工業簿記の集計の型です。労務費の内訳(基本給・割増等)はこちら、経費の多くは製造間接費へ集めます。」