為替差損益

定義:外貨建取引の決済や期末換算による差額。使い所:決済差額は損益(為替差益/為替差損)として処理します。

仕訳例(為替差損益)
日付借方科目借方金額貸方科目貸方金額
売上時売掛金1,000売上1,000
決済時当座預金980売掛金, 為替差損1,000, 20

対話で深める:為替差損益

現場設定(会社規模・締め日・回収サイト・税率・契約条項):

現場エピソード(単位:万円・個・% など):

外貨預金1,000USD。取得時@110、期末@112なら評価差益2円/ドルの差分を認識(評価益200)。

ユイ:数字があると、判断が速くなりますね。つまり「何に対して」「どの率で」「差額か総額か」を決めれば迷いにくい、ということですか?

先生:その通りです。定義と役割をまず言語化し、次に場面を特定、最後に金額の型(基礎×率か、差額か)に当てはめます。上のエピソードも、同じ手順で処理できます。

ユイ:試験で混乱したら、性格→場面→金額の順に自分へ問いかけます。

先生:仕訳を書いたあと、30秒で口頭説明できるかをチェックしましょう。説明できれば再現性があります。

判断基準とチェック
  • 期末換算差額を損益認識(短期)
  • 売掛/買掛の外貨建債権債務も同様
  • 換算レートの指定があれば従う
  • 30秒で説明:何が起きて、どの基礎×率(または差額)で、なぜその相手科目か
  • チェック質問:締め日と回収/支払サイトは?請求日と入出金日のズレは?
  • チェック質問:税率や非課税・免税の適用は?端数処理は指示どおり?
  • チェック質問:契約条項(検収・返品・遅延利息・前受/割賦)はどう指示されている?

ショート対話:
後輩:差額は毎回出ますか?
先輩:はい。決済日の実勢レートで換算し直すため、差額が損益になります。

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