為替差損益
為替差損益は、外貨建取引の決済や期末の換算替えによって生じる差額です。分類は収益(為替差益)または費用(為替差損)で、取引時の為替相場と、決済時・期末時の為替相場との差額を当期の損益に計上します。為替予約を付けた場合の振当処理による差額も、期間配分せず全額をその期の為替差損益とします。
基本情報
| 分類 | 収益(為替差益)または費用(為替差損)。損益計算書の営業外損益 |
|---|---|
| 増えるとき | 決済時・期末時の為替相場が、外貨建資産に有利な方向へ動いたとき(為替差益) |
| 減るとき | 決済時・期末時の為替相場が、外貨建資産に不利な方向へ動いたとき(為替差損) |
| 代表的な相手科目 | 売掛金・買掛金・外貨預金など、外貨建の資産・負債 |
| 試験での問われ方 | 決済時・期末時の為替差損益を計算させる出題。為替予約の振当処理でも、差額を期間配分せず全額その期の損益とする点が問われます |
仕訳例
| 場面 | 借方科目 | 借方金額 | 貸方科目 | 貸方金額 |
|---|---|---|---|---|
| 売上時(取引発生時レート) | 売掛金 | 1,000 | 売上 | 1,000 |
| 決済時(円高により差損が生じる場合) | 当座預金 | 980 | 売掛金、為替差損 | 1,000、20 |
決済時や期末の為替相場によって生じる差額を、その都度、為替差益・為替差損として計上します。為替予約を付けている場合も、振当処理そのものは2級の範囲ですが、差額は期間配分せず、全額をその期の為替差損益とします(独立処理・荷為替取引は1級)。
混同しやすい語との違い
試験でのよく問われ方
- 売掛金・買掛金など外貨建債権債務の決済時の差額を計算させる出題。
- 期末の為替相場による換算替えの差額を計算させる出題。
- 為替予約の振当処理で生じる差額を、期間配分せず全額その期の為替差損益とする点を問う出題。
ミニ演習(2問・即時採点)
Q1. 売掛金1,000円(取引時レート)を、決済時に980円で回収した。生じる損益はどれですか?(答えを見る)
為替差損20円です。決済額980円が売掛金の帳簿価額1,000円を下回るため、差額20円を為替差損として計上します。
Q2. 為替予約を付けた外貨建取引の振当処理で生じる差額は、2級でどのように扱いますか?(答えを見る)
期間配分せず、全額をその期の為替差損益として計上します。取引発生後に予約した場合も同じ扱いです。
関連
- 関連する用語:売掛金/買掛金/外国支店の換算
- ガイドで学ぶ・解いて定着:学習ガイド(該当章)/ミニ問題I(外貨建取引:決済差額)/ドリル(外貨建取引)