前受金

商品代金などを先に受け取ったときの負債です。受け取り時に貸方へ計上し、引渡時に借方で取り崩して売上へ振り替えます。

基本情報

前受金の分類と使いどころ
分類負債(流動負債)
増えるとき貸方(商品代金などを先に受け取ったとき)
減るとき借方(商品を引き渡し、売上へ振り替えたとき)
代表的な相手科目売上普通預金
試験での問われ方受取時と引渡時(振替時)の仕訳、前受収益預り金との区別

仕訳例

代金の前受けと引渡時の売上振替を2本の仕訳で確認します。
日付 借方科目 借方金額 貸方科目 貸方金額
7/1 普通預金 50,000 前受金 50,000
7/10 前受金 50,000 売上 50,000

表の見方:借方(左)と貸方(右)の合計金額は必ず一致します。まず「何が増えた/何が減ったか」を言葉で整理してから、科目と金額を当てはめましょう。

混同しやすい語との違い

試験でのよく問われ方

ミニ演習(3問・即時採点)

Q1. 商品代金50,000円を普通預金で前受けしました。仕訳は?(答えを見る)

「(借)普通預金 50,000 / (貸)前受金 50,000」です。判断順は「何の代金か → もう引き渡したか」です。商品をまだ渡していない段階なので、売上ではなく前受金という負債で受けます。

Q2. 後日、商品を引き渡しました。売上へ振り替える仕訳は?(答えを見る)

「(借)前受金 50,000 / (貸)売上 50,000」です。引渡しが終わった時点で、前受けしていた負債を消し、本来の売上へ振り替えます。ここで現金や預金はもう動かない点が大事です。

Q3. サービス提供前に受け取った代金は、前受金と前受収益のどちらで処理しますか?(答えを見る)

前受収益です。判断順は「商品代金か、期間で発生するサービス収益か」を先に見ることです。商品なら前受金、家賃や利息のように時間の経過で収益化するものなら前受収益で考えます。