仮受金

内容不明の入金を一時的に受け入れる負債です。判明しだい本来の勘定に振り替えていきましょう。関連:前受金預り金売掛金

ポイント

判断のコツ

よくある質問(FAQ)

仮受金は貸借対照表のどこに表示しますか?

仮受金は流動負債に表示します。内容が判明し次第、売上や前受金などへ速やかに振り替えます。

いつまでに本勘定へ振り替えるべきですか?

原則として判明しだい直ちに振替処理を行います。決算時に残っていると実態把握を妨げるため、月次で残高ゼロを目指しましょう。

仕訳例(インフォグラフィック)

内容不明の入金を仮受金で受け、後日売掛金と判明し振替。
日付借方科目借方金額貸方科目貸方金額
5/10普通預金10,000仮受金10,000
5/12仮受金10,000売掛金10,000

表の見方:借方(左)と貸方(右)の合計金額は必ず一致します。まず「何が増えた/何が減ったか」を言葉で整理してから、科目と金額を当てはめましょう。

似ている用語との区別

クイックリファレンス

分類負債(流動負債)
使う場面入金内容が確定するまでの一時的な受け皿
振替判明後に(借)仮受金/(貸)本来科目へ
よくあるミスそのまま売上・雑収入にしてしまう、残高を放置する

ミニ演習(仮受金)

1) 普通預金に10,000円の入金がありましたが、内容不明です。仕訳は?
答えを見る(借)普通預金 10,000 /(貸)仮受金 10,000。
2) 上の入金が、売掛金10,000円の回収だと判明しました。振替仕訳は?
答えを見る(借)仮受金 10,000 /(貸)売掛金 10,000。
3) 上の入金が、商品代金の前受けだと判明しました。振替仕訳は?
答えを見る(借)仮受金 10,000 /(貸)前受金 10,000。

関連

関連語(クイックリンク)

対応する演習