前払金

商品・役務の代金を先に支払ったときの資産です。支払時に借方へ計上し、受け取り時に仕入・備品などへ振り替えて貸方で取り崩します。

基本情報

前払金の分類と使いどころ
分類資産(流動資産)
増えるとき借方(商品などの代金を先払いしたとき)
減るとき貸方(商品を受け取り、仕入や備品などへ振り替えたとき)
代表的な相手科目仕入備品普通預金
試験での問われ方支払時と受取時(振替時)の仕訳、仮払金・前払費用との区別

仕訳例

商品の前払いを行い、引渡し時に仕入へ振替。
日付 借方科目 借方金額 貸方科目 貸方金額
6/5 前払金 30,000 普通預金 30,000
6/15 仕入 30,000 前払金 30,000

表の見方:6/5の時点では商品をまだ受け取っていないため、前払金(資産)として置きます。引渡し時に前払金を取り崩して仕入へ振り替えると、取引の流れが自然につながります。

混同しやすい語との違い

試験でのよく問われ方

ミニ演習(3問・即時採点)

Q1. 商品を翌月受け取る約束で、代金20,000円を普通預金から前払いしました。支払時の仕訳は?(答えを見る)

「(借)前払金 20,000 /(貸)普通預金 20,000」です。判断順は「何のための前払いか → もう受け取ったか」です。商品はまだ引き渡されていないので、仕入ではなく前払金という資産で受けます。

Q2. 1)の商品を受け取りました。振替の仕訳は?(答えを見る)

「(借)仕入 20,000 /(貸)前払金 20,000」です。商品を受け取った時点で、いったん資産で置いていた前払金を本来の仕入へ振り替えます。支払い時ではなく、受取時に仕入へ変わる点が前払費用との違いでもあります。

Q3. 「旅費の前渡し(あとで精算)」は、前払金と仮払金のどちらが基本ですか?(答えを見る)

仮払金が基本です。前払金は商品など受け取る対象がはっきりしている前払い、仮払金は用途や相手科目がまだ確定していない一時払いです。迷ったら「何に振り替わるかがもう決まっているか」で見分けると整理しやすくなります。