支払利息
借入金などに対して支払う利息を費用として計上する勘定です。
概要
支払利息は借入金や手形貸付に対する利息を費用として記録します。決算時点で未払いがあれば未払費用を計上します。
簿記3級ではシンプルな単利計算が前提で、月割計算や未払処理を問う問題が多いです。
| 日付 | 借方科目 | 借方金額 | 貸方科目 | 貸方金額 |
|---|---|---|---|---|
| 4/30 | 支払利息 | 5,000 | 現金 | 5,000 |
| 3/31 | 支払利息 決算見越 |
18,000 | 未払費用 | 18,000 |
利息を支払ったときは費用が借方、現金が貸方です。決算でまだ支払っていない分は、費用を借方に計上しつつ未払費用で負債を受け止め、翌期の支払で解消します。こうして支出のタイミングと費用認識を切り分けて読むのがポイントです。
試験で押さえるポイント
- 利息の計算式は元本×利率×期間（年）です。
- 未払利息は未払費用として負債計上します。
- 利払日の頻度に応じて月割計算を行いましょう。
クイックリファレンス
| 分類 | 費用 |
|---|---|
| 関連勘定 | 借入金・未払費用 |
| よくあるミス | 利息計算で期間を日数ではなく月数にする指示を見落とす |
| 決算整理 | （借）支払利息 ／ （貸）未払費用 |
年利は12で割って月利に変換し、期間を掛け算します。
利息計算の例
借入金1,000,000円（年利6%）の利息を3か月分計上する場合。
1,000,000 × 6% × 3/12 = 15,000
決算仕訳： （借）支払利息 15,000 ／ （貸）未払費用 15,000
関連ページ
ミニ演習（支払利息）
1) 支払利息はどの財務諸表？
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損益計算書の費用。2) 利息計算で期間を月数で指示されたら？
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年利を12で割って月利にし、月数を掛ける。3) 利払日が決算後の場合の仕訳は？
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（借）支払利息 ／ （貸）未払費用。利息計算の練習は第1問で確かめましょう。