労務費の基礎
労務費は時間 × 賃率の型でとらえます。作業時間の内訳や割増の扱いも合わせて整理していきましょう。
労務費の定義
- 直接労務費:製品の製造に直接携わる作業員の賃金。
- 間接労務費:監督者・保全・運搬など、製品個別に追跡しない賃金。
まずは「直接か間接か」を言い切れる目を養います。
基本式と時間区分
- 労務費 = 作業時間 × 賃率
- 作業時間:実作業、段取り、手待、休憩などに区分して把握。
- 試験では実作業時間を用いる問題が中心です。
割増賃金の扱い
- 時間外・深夜・休日割増は、通常労務費(直接/間接の別は状況による)。
- 学習段階では「割増分も含めて賃金」と覚えましょう。
ミニ例題
実作業7.5時間、段取り0.5時間、賃率1,600円/時。労務費は?
解: 実作業時間 7.5h × 1,600円 = 12,000円(段取りの扱いは設問条件に従います)
段取りや手待の含め方は設問指示に従いましょう。
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ミニ小問
- 実作業6.5時間・賃率1,800円/時。労務費は?(円)
- 時間外割増20%で2時間、基本賃率1,600円/時。割増賃金は?(円)
- 「現場監督の賃金」は直接労務費か、間接労務費か?
解答
1) 6.5 × 1,800 = 11,700
2) 1,600 × 0.2 × 2 = 640(設問指示に従う)
3) 間接労務費
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