労務費の基礎

労務費時間 × 賃率の型でとらえます。作業時間の内訳や割増の扱いも合わせて整理していきましょう。

労務費の定義

  • 直接労務費:製品の製造に直接携わる作業員の賃金(関連:)。
  • 間接労務費:監督者・保全・運搬など、製品個別に追跡しない賃金(へ集計)。
まずは「直接か間接か」を言い切れる目を養います。

基本式と時間区分

  • 労務費 = 作業時間 × 賃率代表仕訳も確認)
  • 作業時間:実作業、段取り、手待、休憩などに区分して把握。
  • 試験では実作業時間を用いる問題が中心です。

割増賃金の扱い

  • 時間外・深夜・休日割増は、通常労務費(直接/間接の別は状況による)。
  • 学習段階では「割増分も含めて賃金」と覚えましょう。
労務費の構成 基本給と割増から労務費を構成する図 基本賃金 割増賃金 労務費

会話で理解する:労務費の箱の意味

ユイ: 基本賃金と割増賃金は、どう合わせて考えるの?

サクラ先生: どちらも労務費です。試験ではまず実作業時間×賃率で直接労務費をつかみ、割増の扱いは設問指示に従います。

ユイ: 間接労務との切り分けは?

サクラ先生: 監督者などは製造間接費に集計し、配賦で各製品へ。図の「労務費仕掛品」までの流れを声に出して確認しましょう。

ポイント:直接は仕掛へ、間接は間接費へ。まず時間×賃率

ミニ例題

実作業7.5時間、段取り0.5時間、賃率1,600円/時。労務費は?

解: 実作業時間 7.5h × 1,600円 = 12,000円(段取りの扱いは設問条件に従います)

段取りや手待の含め方は設問指示に従いましょう。

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ミニ小問

  1. 実作業6.5時間・賃率1,800円/時。労務費は?(円)
  2. 時間外割増20%で2時間、基本賃率1,600円/時。割増賃金は?(円)
  3. 「現場監督の賃金」は直接労務費か、間接労務費か?
解答
1) 6.5 × 1,800 = 11,700
2) 1,600 × 0.2 × 2 = 640(設問指示に従う)
3) 間接労務費

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