物語18:精算表の応用

難所は整理仕訳の向き勘定の位置。パターンで定着させましょう。

後輩:引当金はどんな欄に反映されますか?

先輩:設定は「引当金繰入(費用)」→PLへ、残高は負債や評価性勘定としてBSへ。戻入は「引当金戻入(収益)」でPLの逆方向です。

後輩減価償却法人税等は?

先輩減価償却費はPLの費用へ、累計額はBSの減価償却累計額(評価性)へ。法人税等は当期費用としてPLに計上します。

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後輩:貸倒・賞与・製品保証など、どれも向きは同じですか?

先輩:設定は原則費用(PL)/引当金(BS)、戻入は引当金(BS)/収益(PL)引当金の横断比較でパターンを固めると迷いません。

後輩減価償却は月割や残存価額に注意と聞きました。

先輩:はい。期中取得は月割を確認。定額法なら償却費=(取得原価−残存価額)÷耐用年数×月/12。除売却時の未償却にも注意です。

後輩法人税等はどこで出てきますか?

先輩:決算整理で計上し、PLの費用に反映します。法人税等の仕訳を修正記入欄に入れてから、損益計算書欄へ流します。

後輩:どこで点を落としやすいですか?

先輩三分法の向き、引当金の戻入、減価償却の月割、そして修正記入欄の二重計上です。精算表の流れを意識して、落とし穴を先にチェックしておきましょう。