第12話:差異のその先 — 標準原価の見直し会議

差異は「叱る材料」ではなく改善の手掛かりです。何を変えれば次期の原価はぶれにくくなるか、会話でつかんでいきます。

講師:まずは材料。仕入価格の反省点は?

調達:相場変動が大きく、標準価格の更新頻度が低すぎました。

参考:材料差異(価格・数量)

生産管理:残業が増え、賃率差異が不利に。教育で能率差異の改善も狙います。

講師:ラインの稼働も見直しましょう。固定費の吸収を左右する操業度も重要です。

参考:操業度差異三差異法・四差異法

学習者:標準を更新すると、何が良くなりますか?

講師:差異が「現場の頑張り」を映しやすくなり、判断材料としての精度が上がります。

今日のまとめ

次へつなげる演習

ミニ問題の差異セットや、許容標準の定着を進めましょう。

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