現金過不足

実際有高と帳簿残の差額を一時的に処理する勘定です。関連:現金小口現金雑収入雑損失

この論点は日商簿記3級でよく出題されます。原因判明前の仮処理と期末振替の手順を確認しましょう。

判断のコツ

よくある質問(FAQ)

現金過不足の借方残・貸方残はどう処理しますか?

原因が判明したら本来の勘定へ修正し、不明なら決算で借方残=雑損失、貸方残=雑収入へ振り替えます。

期末まで原因不明のまま残ってもよいですか?

望ましくありません。月次で原因調査を進め、期末に残高が出ない運用を徹底しましょう。

仕訳例(5列)

過不足の発生から原因判明、期末振替までの流れを5列仕訳で確認します。
日付 借方科目 借方金額 貸方科目 貸方金額
5/31 現金過不足 800 現金 800
6/03 通信費 300 現金過不足 300
決算 雑損失 500 現金過不足 500

過不足発生時は原因調査を行い、判明した部分は本来の費用・収益へ振り替えます。残った差額のみ決算で雑損失・雑収入へ処理します。

クイックリファレンス

分類仮勘定(差額調整)
発生時不足=借方/余剰=貸方
決算原因判明→本来科目へ、不明→雑損失/雑収入へ振替
よくあるミス残高を放置する、発生時の向きを逆にする

似ている用語との区別

ミニ演習(現金過不足)

1) 実際有高が帳簿残より500円不足していました(原因不明)。仕訳は?
答えを見る(借)現金過不足 500 / (貸)現金 500。
2) 上の過不足の原因が、通信費300円の計上漏れだと判明しました。修正仕訳は?
答えを見る(借)通信費 300 / (貸)現金過不足 300。
3) 決算で現金過不足が借方残200円のまま原因不明です。振替仕訳は?
答えを見る(借)雑損失 200 / (貸)現金過不足 200(借方残=不足は雑損失)。

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対応する演習