精算表

決算整理仕訳の影響を一覧で追い、P/LとB/Sへ橋渡しするためのワークシートです。

概要

精算表は合計残高試算表に決算整理の列と財務諸表の列を追加した整理表です。修正前残高・修正仕訳・修正後残高・損益計算書列・貸借対照表列の流れで、数字の動きを同時に確認できます。

簿記3級では5列または6列構成の簡易版が出題されますが、列の意味と仕訳の影響方向を把握すれば迷いません。

精算表に反映される最小の仕訳例(現金・消耗品費)。
日付 借方科目 借方金額 貸方科目 貸方金額
4/01 現金 10,000 売上 10,000
4/10 消耗品費 3,000 現金 3,000

この2行は、修正前残高の列では各勘定の合計に含まれ、決算整理の有無を経て「損益計算書列(収益・費用)」と「貸借対照表列(資産・負債・純資産)」へ並べ替えられます。仕訳の左右が、精算表のどの列に姿を変えるのかを意識して読むのがコツです。

試験で押さえるポイント

クイックリファレンス

列構成修正前残高/修正仕訳/修正後残高/損益計算書/貸借対照表
役割決算整理仕訳の影響を視覚化し、P/L・B/Sへ振り分ける
よくあるミス修正仕訳を片側だけ記入する・列を取り違える
関連資料合計残高試算表・決算整理仕訳集

列の意味を声に出して確認すると、入力ミスが減ります。

修正仕訳の流れ

保険料を1か月分前払処理する場合、修正仕訳で費用を減らし資産を増やします。

修正仕訳: (借)前払保険料 5,000 / (貸)支払保険料 5,000

修正後残高列では支払保険料が減り、前払保険料が貸借対照表列へ移動します。

関連ページ

ミニ演習(精算表)

1) 精算表で修正仕訳列に入力する目的は?
答えを見る決算整理で増減する金額を明示し、修正後残高へ反映させるため。
2) 精算表の損益計算書列に入る勘定は?
答えを見る収益と費用の勘定。
3) 貸借対照表列に振り分けるのはどの勘定?
答えを見る資産・負債・純資産勘定。
精算表の列練習は決算整理ガイドで仕訳と並行して確認しましょう。