転記とT字勘定

仕訳→元帳→試算表数字の通り道を可視化。

T字勘定(売掛金の例)

左側が増加(借方)、右側が減少(貸方)。合計をそろえて残高を確認します。
売掛金
借方 貸方
残高は差額を残る側に。「売掛金」は通常借方残

図の見方:左の合計と右の合計を取り、差額を残る側に書くのが「残高」です。売掛金はふつう借方残になります。

転記のルール

残高の向き(目安)

分類残高の向き代表勘定
資産借方残現金・預金・売掛金 など
負債貸方残買掛金・支払手形 など
純資産貸方残資本金 など
収益貸方残(決算整理後は0)売上・受取利息 など
費用借方残(決算整理後は0)仕入・給料 など

T字勘定(現金の例)

現金は入金を借方、出金を貸方に記入し、差額を残高として確認します。
現金
借方 貸方

図の見方:現金は入金(借方)と出金(貸方)を分けて書き、最後に合計と残高を求めます。残高は次月(次期)繰越の基礎になります。

ミニ演習(転記と残高)

売掛金:借 160,000(売上)、貸 90,000(現金回収)。残高は?
答えを見る 借方残 70,000。
現金:借 50,000・20,000、貸 30,000・10,000。残高はどちら側?金額は?
答えを見る 借方残 30,000(50,000+20,000 − 30,000 − 10,000)。

よくある質問(FAQ)

T字勘定の左右はどう覚えますか?

左が借方(増加)、右が貸方(減少)。資産・費用は左に、負債・資本・収益は右に増えます。

転記の目的は?

仕訳帳の取引を勘定別に集計し、試算表→決算書の作成につなげるためです。

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