試算表と財務諸表

元帳→試算表→(決算整理)→財務諸表へ続く一本道を、一緒に丁寧に確認していきましょう。

合計残高試算表の作成

  1. 総勘定元帳から借方合計・貸方合計を、列の見出しに合わせて順に写していきます。
  2. 借方合計−貸方合計で差額を求め、残る側(借方残高/貸方残高)に記入します。
  3. 資産・費用は借方残高、負債・資本・収益は貸方残高になるのが基本パターンです。

決算整理後の接続

  • 収益・費用の残高はP/L損益計算書)へ流し、期間損益を算定します。
  • 資産・負債・資本の残高はB/S貸借対照表)へ並べ、財政状態を示します。
  • 決算整理仕訳を加えた後は、修正後残高で同じ手順を繰り返して確認しましょう。

損益計算書に渡す列(収益・費用)と貸借対照表に渡す列(資産・負債・資本)をイメージしながら集計すると、決算書の構造が自然と頭に入ってきます。

試験のコツ

仕訳の正確さが集計スピードに直結します。第1問を日々5問ずつ解いて、精度を高めていきましょう。

よくある質問(FAQ)

合計残高試算表での確認ポイントは?

列見出しに合わせて合計を写し、借方合計−貸方合計で残高を求めます。最後に左右の一致を確認します。

左右が一致しないときは?

直近で転記した勘定から順に金額を追い、行や桁の写し間違いがないかを確認しましょう。

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合計残高試算表(ミニ例)

左から「借方残高→借方合計→勘定科目→貸方合計→貸方残高」の順に並べたミニサンプルです。
借方残高 借方合計 勘定科目 貸方合計 貸方残高
40,000 220,000 現金 180,000
130,000 150,000 売掛金 20,000
100,000 110,000 仕入 10,000
5,000 売上 230,000 225,000
15,000 買掛金 60,000 45,000
500,000 合計 500,000
270,000 残高計 270,000

図の見方:列の順番は左から「借方残高→借方合計→勘定科目→貸方合計→貸方残高」です。合計列を写したあとで差額を残高欄に入れ、最下段の合計と残高計が左右で一致するかを確認しましょう。

ミニ演習(試算表 3問)

1) 現金 勘定:借方合計70,000、貸方合計40,000。残高はどちら側・いくら?
答えを見る 借方残 30,000。
2) 買掛金 勘定:借方合計50,000、貸方合計120,000。残高は?
答えを見る 貸方残 70,000。
3) 試算表からP/Lに流れるのはどの勘定?
答えを見る 収益・費用(例:売上、仕入、給料等)。資産・負債・資本はB/Sへ。

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