合計残高試算表の読み方

仕訳転記の結果を一覧で検算する表。借方合計=貸方合計 が基本です。

行や列の意味をまず押さえ、合計と残高の読み取りを練習していきます。読み落としを減らすチェックの視点も、講師目線でお伝えします。

試算表の読み方(会話)

学習者:試算表の5列は、どう読み分けますか?

先生:中央の「勘定科目」を挟んで、左右に合計列借方合計・貸方合計)と残高列借方残高・貸方残高)が並びます。まず最下段の合計行借方合計=貸方合計 を確認し、次に残高計の左右一致を確認しましょう。

学習者:各行の残高はどちらに出ますか?

先生:科目の性質しだいです。例えば資産費用は通常借方残高負債純資産収益は通常貸方残高です。

5列の構成(合計残高試算表)

見出しは左から「借方残高/借方合計/勘定科目/貸方合計/貸方残高」。行例と合計・残高計を示します。
借方残高 借方合計 勘定科目 貸方合計 貸方残高
40,000 220,000 現金 180,000
130,000 150,000 売掛金 20,000
100,000 110,000 仕入 10,000
5,000 売上 230,000 225,000
15,000 買掛金 60,000 45,000
500,000 合計 500,000
270,000 残高計 270,000
まず合計行借方合計=貸方合計 を確認。次に残高計の左右一致を確認すると読み落としが減ります。

読み方の手順

  1. 見出しの位置関係を確認(左から「借方残高/借方合計/勘定科目/貸方合計/貸方残高」)。
  2. 各行について、合計列(借方合計・貸方合計)のが残高欄に出る側(借方 or 貸方)に記入されると理解する。
  3. 資産費用は通常借方残高負債純資産収益は通常貸方残高になるかをチェック。
  4. 最下段で借方合計=貸方合計、かつ借方残高計=貸方残高計を確認(転記ミスの検出)。

チェックポイント

次のステップ

  1. 第3問の演習を解く
  2. 苦手があれば 仕訳 に戻って原因を特定
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