仕訳の基本ルール

「どちら側が増えるのか」を固定化すれば、仕訳機械的に書けます。

借方貸方の決め方は「分類 → 増減 → 左右」の順番で考えると迷いません。声に出して確認しながら、一緒に手順を固めていきましょう。

仕訳表の読み方(会話)

学習者:4列の表は、どこから見れば良いですか?

先生:見出しが左から「借方科目/金額/貸方科目/金額」です。まずどちらが増えるか資産費用借方負債純資産収益貸方)を決め、相手科目を支払方法や取引の性質から選びます。

学習者:例えば「現金売上」は?

先生:資産の現金が増えるので借方、収益の売上が増えるので貸方です。掛け仕入なら費用の仕入が借方、負債の買掛金が貸方になります。

学習者:水道料金の口座振替は?

先生:費用の水道光熱費が借方、預金(資産)の減少で預金が貸方ですね。左右の金額一致も忘れず確認しましょう。

増減ルール(暗記コア)

この2行を覚え、対象科目が何に属するかで左右を決める。
本試験準拠の4列(借方科目/金額/貸方科目/金額)の書式例です。
見出し4列:借方科目・金額・貸方科目・金額。例行の仕訳を本試験様式で表示。
借方科目 金額 貸方科目 金額
現金 1,000 売上 1,000
仕入 50,000 買掛金 50,000
水道光熱費 3,200 当座預金 3,200
左右の金額は必ず一致/摘要は別欄で管理します。

当てはめ方(例)

  • 商品を現金で売上… 資産(現金)↑ → 借方、収益(売上)↑ → 貸方
  • 商品を掛けで仕入… 費用(仕入)↑ → 借方、負債(買掛金)↑ → 貸方
  • 水道料金の口座振替… 費用(水道光熱費)↑ → 借方、資産(預金)↓ → 貸方
  • 買掛金を振込で支払… 負債(買掛金)↓ → 借方、資産(預金)↓ → 貸方
金額は左右で一致。借方貸方 を常にチェック。

次のステップ

  1. 頻出パターン集 で型を固める
  2. 第2問の演習でスピードを上げる
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対応する演習